もう千秋楽から一週間が過ぎてしまいましたが…。
■北桜・豊桜の兄弟愛?
進行をおさらいしますと、
中入後、一番目の取組→大真鶴 対 北桜。北桜の勝ち。
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次の取組、同じ西方から上がる豊桜に水をつける。
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次の取組後に十両決定戦が行われる関係で勝ち残りとしてそのまま土俵下へ腰を下ろし、弟の取組を見つめる。
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二番目の取組→片山 対 豊桜。豊桜の勝ちで、豊桜は優勝決定戦へ駒を進める。
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勝利を見届けた兄がまず土俵を後にし、取組を終えた豊桜もそれに続く。
この後ですよ。
通路にて、兄弟で交わされた
「よっし!」という気合いのタッチ!!!あんなん初めてみたわい!!!見ようによっては微妙にプロレスっぽくて賛否両論かも知れないけど、私はあれは許せた。笑
(ただ、大阪場所でやっていた客とのタッチは、カメラでは追わないで欲しかった。一般人はカメラが回ると調子に乗って要らん事する時があるし…)
兄弟で部屋が違うし(北桜は北の湖部屋=出羽海一門、豊桜は陸奥部屋=時津風一門)、かといって場所で対戦がある訳でも無い(兄弟の取組は慣例的に無いのだそうです)ので、後にも前にも無いかも知れないほど貴重と言えそうな、二人が絡み合うシーンでした。
それから続いて
■十両優勝決定巴戦(豊桜・寶智山=ほうちやま・皇牙)
十勝五敗で三人が同点となり決定戦へ。巴戦というのは違う対戦相手に二番続けて勝った力士が優勝というルールです。で、今回は以下のような結果に。
一番目・●寶智山 対 豊桜○
二番目・○皇牙 対 豊桜●
三番目・●皇牙 対 寶智山○
四番目・○豊桜 対 寶智山●
五番目・○豊桜 対 皇牙●
結果は三人中地力に勝る豊桜がなんとか優勝しましたが、都合五番も行われ、場内も大盛り上がりでした。豊桜おめでとう、そして私が注目していた弓取り新十両の皇牙も目立てて良かった。
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■十四日目の北桜
押し倒された嘉風に対して、やりきった表情で土俵下から「もう一丁!」。通路でも「最高!」とか言うてるし、なんだこの自称二十四歳の三十四歳は。
同い年として羨ましすぎる。
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■白鵬・雅山
白鵬はもう見据える先は横綱しかないという位の強さで、言う事無し。雅山が確変起こしましたね。二場所続けてすごい成績だったら信じるので、来場所もその勢いで、大関復帰を目指して欲しいです。
■把瑠都
見た目やさしそうだけど、ちょっと体にまかせて相手を押しつぶす感じの強引な相撲が目に付くような…。
■稀勢の里
東前頭筆頭、十代最後の場所で八勝七敗、新三役濃厚。勝っても負けてもふてぶてしく「若いクセに態度が大きい」ので好かれにくいタイプかも知れませんが、勝負師はこれ位の方がちょうどよいと思います。
実力があるのに肝心な所で負けてヘラヘラしてる若の里や琴光喜より全然マシ。出世スピードは十両までは琴欧州と同じ位だったけどここに来て差がついてしまったので、そのふてぶてしさを武器に早く追いついて欲しいものです。
■垣添
西前頭筆頭で六勝九敗。う〜ん…(相手が不調だったにしても)栃東、琴欧州を倒すなど、健闘はしてるのですが。
■琴奨菊
地味ですが土俵際での腰を据えてのがぶり寄りが目に留まりました。力を付けてきているので、これからもっと注目される力士になりそうです。
■下田
昨年の学生横綱。幕下十五枚格付け出しデビューで七戦全勝優勝。「幕下十五枚目以上で全勝優勝なら十両昇進確定」の慣例に従い僅か二場所目で関取昇進!!と思われたが、見送られた…。これは私的には期待外れのつまらん判断でした。
■隆の鶴・金開山
幕下まで落ちていた元幕内の両力士が引退。お疲れさまでした。特に隆の鶴は
5月13日に「(引退した)闘牙とのもみあげ対決が見られなくなって残念」と書いたばかりで、まさかもみあげで注目された力士が一場所のうちに二人とも去る事になるとは…。
■NHK
本人らはあれがお洒落で格好いいと思っているのかも知れないが、センスのかけらも無いダサいオープニング。太鼓の音を返してくれ。