岩倉実相院の続きです。
実相院(12時40分)から舗装路を北上。バイクの往来が激しい道ですが、その理由は先に佛教大グラウンドがあるからです。グラウンドを過ぎると未舗装路。
繁見峠です。
峠の先を左に行けば叡電市原駅、右を登れば箕ノ裏ヶ岳ですが、真っすぐ下ります。採石場が見えてきて、r40に合流(13時20分)。r40を静原川沿いに上流へ進みます。
静原町の新道と旧道の分岐点で「ほっとする里 静原」の看板(写真左)。旧道を進みつつ農地を挟んで新道を見渡すと、桜並木が続いていました(写真右)。
静原神社で東海自然歩道に合流(舗装路)。その先、旧道から新道に再び合流するも500m程で再び分かれて旧道を進みます。
旧道は作業場を過ぎると未舗装になり、新道の下を水路と一緒に潜ります。この先は森の中の道。何となく獣臭い感じがしたので、用心しながら進みました。
再び新道と合流した所が江文峠(えぶみ-)(14時23分)。桜が迎えてくれます。舗装路を右へ進めば約2.5kmで大原・鯖街道の野村別れ。しかし桜の木の向こうには…
鳥居があるのだ。これが「琴平新宮社」の鳥居。奥には樹海しか無く、どうみても魔界への入口にしか見えません。
奥へ進むと石段が出現。それをひたすら登る。この参道は椿並木になっていて、ボトッと落ちた椿を延々踏み避けながら進みます(写真右も椿の木)。参道を狙って椿の木が生える訳が無いので、人の手が加わっているのだなあと感心します。
「四丁」の道標の先に「江文寺の趾」があり(石碑のみ)、さらに登ると、
ようやく次の鳥居が見えてきました(14時37分)。ここが手持ちの市販地図にも載っている「琴平新宮社(琴平神社)」。
が、ここは山の中腹で、まだ上があるのでした。
こうなってくると、もはや「ハイキング」では無く「ロッククライミング」状態。
帰宅して再確認してみると、実際この近辺(金毘羅山)は岩登り界では有名な岩場なのだった…。
そんなこんなですが、遂にこういう風景に出くわすと、鳥居の先を無茶苦茶期待してしまいます。
期待通りの風景に逢えました(14時54分)。上の写真は東方向、眼下には大原の里の南部。
左の写真は南方向。京都盆地方向なのですが…さすがにどこだか分かりませんね。笑 しかし、岩倉盆地の向こうに低い山があり、その向こうが京都盆地なのは何となく納得出来ました。
この展望が良い場所が琴平新宮社の奥宮になります。鳥居脇には丁寧に狛犬が添えられているのですが、そのうちの一匹が…怖い。首が取れたので、代わりに「人面犬」ならぬ「犬面石」を乗せている様です。自然パワーです。
奥宮のさらに上にこの権現社がありますが、ここからの展望はよくありません。
15時05分、ここからは山道を北東に進んで大原を目指します。これが江文峠から琴平奥宮の距離の2.5倍くらいあるのに尾根伝いでなかなか下り始まらず、下り始めたらアホみたいな下りで、迷ってはいけないので写真も撮らずに必死。15時43分、ようやく麓の寂光院傍に着きました。
締めに、火災から再興した寂光院を参拝。宝物殿で見られる、焼損した本尊の中で守られた大量の小さなお地蔵さんには何か勇気付けられました。