いわゆる北方領土は歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島で構成されている。
そのうちの歯舞は複数の島の総称だが、それだけではなく、
北海道本島側の地名でもある。
昭和34年(1959年)までは、北海道本島の歯舞地区と歯舞群島を含んだ「歯舞村」があった。
歯舞村は根室市と合併したので、歯舞群島は他の島と違い、根室市の一部である。
[補足追記]色丹島=色丹村、国後島=泊村・留夜別村、択捉島=留別村・紗那村・蘂取村
さらに遡れば、
大正4年(1915年)までは、歯舞群島は珸瑤瑁村(ごようまい-)に属し、珸瑤瑁諸島とも呼ばれていた。
北方領土の各島は、現在のロシアでもハボマイ、シコタン、クナシル、イトゥルップ、と、アイヌ語起源の地名で呼ばれている。
どこかしらのように、ロシアの地名を拝借して振興局名を付けてしまう所とは対照的である。