年末の阿久刀神社

  • 2018.12.31 Monday
  • 12:48
高槻市 阿久刀神社
30日の阿久刀神社。
年末は和菓子屋・長岡京都久詩の本店に土産を買いに行き、その近所のここに詣る事が多い。

高槻市 阿久刀神社

高槻市 阿久刀神社
昔は梅と思っていたが、幹や花の付き方から、桜だった。

高槻市 阿久刀神社
根元に水仙。

高槻市 阿久刀神社
近所の桜の老木の近くに、新しく造られた芥川の飛び石。

ずっと書きかけだった天満の旧地名の記事は、Google地図だけ年内になんとかまとめた。

阪神パーク遺跡から岡太神社

  • 2018.12.28 Friday
  • 21:12
前回の続き

西宮市 初代阪神パーク
浜甲子園地区にある鳴尾浜公園(隣接する運動公園は「浜甲子園運動公園」。鳴尾浜地区に鳴尾浜臨海公園があるので、今となっては名称がややこしい)の中を通り、浜辺へ出る。災害の余波か、フェンスが壊れたままになっている。

昭和55年(1980年)前後、親戚に連れられて、公園内にあった「厚生年金プール」に来た事がある。その時プールから見えた海の色は灰色で、本当に汚かった。今は綺麗になった。

西宮市 初代阪神パーク
干潮時に遺跡が現れる。ここに戦前は初代阪神パーク、戦中は海軍の鳴尾飛行場があった。干潮時刻に来るつもりが、1時間遅れてしまった。沖の人工島との間で、ヨットの帆が揺れている。

公園横の甲子園浜自然環境センター内に、初代阪神パークの展示がある。

西宮市 初代阪神パーク
防波堤の外で朽ちる鳴尾飛行場の護岸。防波堤上の標高は海抜4.6mで、それよりかなり低い。

西宮市
甲子園筋を上がり、甲子園九番町交差点。近年増えた津波避難標識。「ここの海抜は0.6m。津波到達まで112分あるので鳴尾御影線まで1.5km、45分歩いて下さい」となっているが、そこまで歩いても海抜3m前後。その辺りは周辺宅地より甲子園筋が50cm前後高い(西宮市地理情報システムを参考)。

真ん中の地図には無いが、最下行に津波避難ビルの名前(ルゼフィール南甲子園、アメニティコート甲子園I)がある。QRコードもあるが、地図にマークだけでも記してくれた方がなお有難い。

西宮市
甲子園球場の裏にある甲子園素盞嗚神社(こうしえん すさのお-)。既に来年の干支が掲げられてある。
初詣の幟に隠れてしまっているが、絵馬の下に岡田彰布 謹書の「野球塚」がある。

西宮市
京都の六孫王神社に続いて、ここにも狛犬の足下に子犬がいた。私が気付いてないだけで、結構いるのかもしれない。

西宮市
神社前を西に進むと、新甲子園商店街。巨大カツ丼で知られる某店などの著名店が散見されるが、この昭和臭のする光景はいつまで続くだろうか。

ここの南北の道は海辺から仁川まで西宮市街を縦断しており「中津浜線」と名付けられている。この通りの南端にあった旧地名が由来。大雑把に言えば、南甲子園が中津、浜甲子園が中津浜。旧・枝川と、甲子園裏のテニス場前の筋を流れていた支流の申川に挟まれた中州だった。

西宮市
甲子園駅前。プランタン改めダイエー改めイオン改めコロワ甲子園(2018.4.26開業)。イオンも食料品部門のみ残っている。

西宮市
コロワ甲子園になる前の姿(2017.6.3)。イオン甲子園店は2016.3.10改称、2017.10.1閉店。

時間が無いので甲子園駅から2駅分端折って、
(この間の鳴尾八幡神社は鳴尾駅の記事を参照)

西宮市 岡太神社
小松の岡太神社(おかた-)。鳥居手前は狛猪(静止像/ししぞう)。「高潮や洪水等の災害を未然に静止(防止)して五穀豊穣をもたらす猪(静止)打神事」(=現地説明板)の伝承に基づく。三角州内にあり、かつて水害の多かった当地らしい伝承。口元がちゃんと阿吽になっている。拝殿前は狛犬。拝殿は震災後の再興で、鉄筋。左奥に、伝承に関連する摂社・恵美須社が鎮座。

西宮市 岡太神社
石標と、左奥から白山宮、伝 小松内府 平重盛卿供養塔、地主宮。

西宮市 岡太神社
12月24日だと言うのに、紅葉がまだ散ってなかった。



【この項終わり】


洲先から浜甲子園

  • 2018.12.26 Wednesday
  • 07:56
西宮市
阪神武庫川線 洲先駅。西宮市内にありながらホーム1つだけの素朴な駅。右は武庫川堤防道路。

西宮市
東鳴尾皇太神社(ひがしなるお こうたい-)。旧地名は三軒屋。小さな社。石段が4段と5段に分かれているのが妙に気になる。

西宮市
上田の天照皇太神宮(あまてらす こうたい-)(=現地石柱の表記。兵庫県神社庁サイトの表記は「皇大神宮社」)。上田公園の一角にあり、鳥居も公園に面している。

西宮市
上田公園。このキャラ、何だっけ…

西宮市
鳴尾新川。丸々とした鯉が泳いでいた。

西宮市
鳴尾川。川と言うが事実上入り江で、左奥のどん詰まりで終わり。写真右寄りに鳴尾新川の水門が見える。

西宮市
海まで歩けるかと思ったが、残念ながら工事中。

西宮市
現在の枝川。ららぽーと甲子園の東西棟の間付近から地表流が始まる川だが、元々の枝川筋は現在の甲子園筋そのもの。甲子園筋の旧・枝川は大正12年(1923年)に廃川となったが、現・枝川が地形図上に登場するのは戦後の事。
現・枝川は、地図上からは、鳴尾八幡神社付近を通り途中東に折れて鳴尾川に注いでいた水路を、大阪湾に直接流れ込むように付け替えて出来た川に見える。

ここに川筋が無かった戦前には競馬場、戦中には軍の鳴尾飛行場があった。戦後は浜甲団地が開発されたが、左のフェンスで分かる通り、更に再開発中の土地である。

西宮市
上の枝川の写真のすぐ下流は暗渠で、その上に親水公園が作られているが、水は流れていないし橋も渡れない。

ここに限らず、水を流さない親水公園が多過ぎると思うので、今から作ろうと考えている自治体があれば、正直やめた方がいい。



続く


吹田から豊中岡町(5)

  • 2018.12.12 Wednesday
  • 00:45
前回の補足(後日撮り)

前回補えなかった場所を、日が暮れてしまったにも関わらず歩いてきた。
暗いと言っても17〜18時台である。まあ、検索して探せる写真と一味違うという事で…。

豊中市 長興寺住吉神社

豊中市 長興寺住吉神社
長興寺住吉神社(ちょうこうじ-)。服部緑地と阪急宝塚線の間の、南北に伸びる丘陵の東端にある。12月11日、つまり今朝が例大祭だった(撮影は9日)。

鍋いただきの神事「長興寺の鍋被り」
「旱天の祈雨祭には その年この村の中に嫁いだ女の役として鍋を頭にいただき 住吉の神に祈る旧例がありましたが かたちの見にくさを嫌って中止されました。また一説には村の年長者が斎戒沐浴(さいかいもくよく。飲食や行動を慎み、水を浴びて心身を浄める)して箕笠をかぶり深夜神燈を滅して神殿に進み 鍋をかぶり夜通し交替で祈請すると霊験があったと伝えられています」(斎戒沐浴の括弧書きを除き、拝殿左側にある現地説明板より)

ちなみに、すぐ北東に夕日丘という地名があるが、丘ではなく天竺川の谷にあたる。

豊中市 南天平塚古墳
この経路で神社を繋いできたが、古墳も繋ぐ事が出来る。
南天平塚古墳(みなみてんびんづか-)。

豊中市 御獅子塚古墳
御獅子塚古墳(おししづか-)。前方後円墳。右に見えるのは南桜塚小学校の体育館。石碑が赤く見えるのは信号の光のせい。南に回ると埴輪が復元されていて、墳丘の形が分かり易い。

豊中市 大塚古墳
大塚古墳。先に来ている為、この画像だけ夕暮れ一歩手前。

豊中市 大塚古墳
大塚古墳は登れる。古墳上から南方向の夜景。ここまでは岡町駅より東、長興寺住吉神社と同じ台地上にある。

豊中市 小石塚古墳
岡町駅の西に回って、市立伝統芸能館の奥(西)にある、大石塚・小石塚古墳。共に前方後円墳。写真は北側の小石塚古墳を望んでいる。
この残存5基を総称して「桜塚古墳群」と言う。

最後に、前回素通りしていて、後で気付いてどうしても確かめたくなった1箇所。吹田市の豊津駅西側。

吹田市 上の川水路跡
正面建物の下層に見える「四角」が記念碑とは…。

吹田市 上の川水路跡
天上川であった旧・上の川の水路跡の位置を再現していた。これを意識せずに気付く事が出来れば凄い。

【この項終わり】



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天満の旧地名探し(5)南北の町筋c

  • 2018.12.05 Wednesday
  • 00:35
前回の続き

旧・天満四丁目と、五丁目の東筋。区画整理で消えた筋編。
道が無いので、難易度が高い。

大阪市 天満 地図

「元祖四丁目グループ」は2筋。
明治改正前は「二丁目と今井町」の関係に似ていて、両筋の南側が「四丁目」、北側が「金屋町」だった。さらに北へ、典薬町、板橋町と続いた。
明治改正で東筋が「金屋町」、西筋は「朝日町」となったが、朝日町の筋は鳥居筋までで、鳥居筋から霊符筋までは道路東側が「金屋町」で西側が「朝日町」、裏門筋から溝之側までは道路東側が「金屋町」で西側が「信保町」と、変則的だった。

「元祖五丁目グループ」も2筋だが、今回は、明治改正後の「信保町」のみを取り上げる。

大阪市 天満

道路向こうの歩道に旧町名継承碑があるが、ここは1筋の道路に対して、両端寄りに2つある。
左(東)が金屋町、右(西)が朝日町のもの。

市之側から鳥居筋までは、区画整理で2筋が1筋にまとめられ、一部の道が消え(上の地図の破線部)、溝之側まで直線の筋になった。
写真の道路はどちらかと言えば朝日町寄りなので、上の地図は朝日町を実線にしている。

(四丁目+金屋町+典薬町の東筋+板橋町=)金屋町
(四丁目+金屋町=)朝日町。朝日町は明治改正後の新町名。由来は継承碑によると「佳名による命名」で、いわゆる瑞祥地名。

大阪市 天満

(信保町+典薬町の中筋+岩井町+板橋町=)信保町(しんぽ-)

大川沿いの南天満公園側から町を見ると、旧町名継承碑の背が見える。この先に信保町の筋があったのだが、市之側から鳥居筋までは区画整理で消えた(上の地図の破線部)。
「しんぽ」は継承碑によると、薬の名前とされている。明治5年の時点で消滅した「典薬町」と合わせて興味深い名前。



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紅葉@根来寺

  • 2018.12.03 Monday
  • 01:05
南ならまだ紅葉が映えているだろうと思い、和歌山県まで行ってきた。岩出市の根来寺。

岩出市 根来寺
大門手前の天真橋。

なぜこの写真を選んだかというと、右端にカーブミラーと「案内図の裏」が写っていて、その案内図が、五百仏山遊歩道(いよぶざん-)のものだったから。後調べで分かった事で、歩いている時には気付いていない。
根来寺に隣接する民俗資料館向かいの神池から入って、写真の場所に出るちょっとしたハイキングコースで、四国八十八ヶ所巡りも兼ねているようなのだが、全く下調べしてなかった。心残り。

岩出市 根来寺
大門

岩出市 根来寺
境内入口。受付の女性は丁寧に回り方を教えてくれた。

岩出市 根来寺
名草御殿裏の庭園

岩出市 根来寺
左は国宝・大塔。右は大伝法堂。

岩出市 根来寺
もみじ谷公園。ここは受付の外で、無料の区域だった。

岩出市 根来寺
満足。

岩出市 根来寺 地図
根来寺への交通アクセス。
バス便は少ないので要確認。大阪方面からは樽井駅・和泉砂川駅からの方が楽だと思うが、紀伊駅からの方が比較的多い。車なら2017年3月に阪和道と繋がった岩出根来ICから1km圏内で、道中に道の駅もある。

岩出市 根来寺
おまけ。
根来の街中で何も考えず撮った1枚だったが、「金田家地士の門長屋(岩出市サイトの表記)」という市の文化財だった。目を引くはずである。この面には、説明板は見当たらなかった。

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天満の旧地名探し(4)南北の町筋b

  • 2018.12.02 Sunday
  • 01:25
前回の続き

旧・天満二丁目から三丁目。二つの天満橋筋編。

大阪市 天満 地図

「元祖二丁目グループ」は2筋ある。
明治改正前は、両筋の南側が「二丁目」、北側が「今井町」だった。西側の筋はさらに長柄町、鈴鹿町、友古町、源八町と続く。
明治改正で一筋一町名となり、東筋が「今井町」、西筋が「天満橋筋」となる。

「元祖三丁目グループ」は1筋。
明治改正前は、南側が「三丁目」、北側が「空心町」だったが、明治改正で一筋一町名の「空心町」となった。

大阪市 天満

(二丁目+今井町=)今井町。旧町名継承碑。
肝心な由来部分が反射で読み辛いが、地名の由来について「江戸時代天満組の惣年寄今井氏宅にちなむとする説がある」と記されている。これに補足すると、この今井氏は「大和今井町の出身で大和屋と称した(日本歴史地名体系)」。

大阪市 天満

(二丁目+今井町+他4町=)天満橋筋。現・天満橋筋より一筋東。
道路向こうの歩道に旧町名継承碑がある。大川の向こうはOMMビルで、現在この間に橋は架かっていない。

ここに旧・天満橋が架かっていたので明治5年に天満橋筋としたまではよかったが、明治11年に天満橋は一筋西の現在の位置に架け替えられてしまった。

大阪市 天満

(三丁目+空心町=)空心町。こちらが現・天満橋筋。
交差点の北西側に旧町名継承碑がある(写真右寄り)。由来は、仏照寺(天満別院)の僧侶の名の説がある。言われてみれば坊さんの名前っぽい。

ここに天満橋を架け替えた事で、南へ続く谷町筋と一体化されたが、現・天満橋筋の愛称が付いたのは1995年(平成7年)と新しい。実態と合っているので構わないのだが、(「新」を冠する等の)旧町名への配慮は無かった。

「天満地区ホープゾーン」の地図では「谷町筋」と誤記されている。そう言えば昔、とある人との会話で「(現・天満橋筋は)谷町筋では?」と問われた事があった。1995年命名だと、言われる程定着してないのかも知れない。OBPを横切る城見通あたりも、土佐堀通と思われてそうである。

現・天満橋筋と国道1号の東天満交差点にはその昔、市電の空心町電停があった。交差点に旧地名を偲ばせる事は珍しくないから、そこを天満空心町交差点と名付けてもいいのにと、少し思う。

続く



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